こうやって失敗を恐れるようになるのかな。。。

みなさん


こんにちは。Kuniです。


先日、使い捨てのコンタクトが切れてしまったので処方箋をもらいに眼科に行きました。
その時の出来事です。


年末ということもあり、待合室は混んでいました。
そんな待合室で診察の順番を待っていると、


「早くこのプリントやっちゃいなさい!」
と言う声が聞こえてきました。


声が聞こえる方に目をやると、4年生くらいの男の子と
お母さんが座っており、お母さんの手には何枚もの算数のプリントがありました。


「こんなところでも宿題かな。」と思っていると、
お母さんはいらだった声で、男の子に「なんでここの3-3が2になるの?」
と言っていました。


小さな眼科の待合室なので大きな声ではありませんが、待合室にいる全員に聞こえる声でした。


男の子は何度も間違えているようで、お母さんは「きれいに消してやり直しなさい!」
「なんで上に書くの?下に書きなさい!」など男の子に強い口調で指示をしていました。
男の子の表情はみるみる曇っていき、とても悲しそうで、おびえているような顔になっていきました。


お母さんに怒られながらプリントを進める男の子は、どうしていいかわからぬ表情で
言われた箇所を消しゴムで消し、やり直しを何度も続け、
それを見ているお母さんは、「ここ違う!あなたおバカなの?」と
何度も何度も繰り返し男の子に言っていました。


やっとのことで全問解き終わった(全部正しい解答を書いた)男の子にお母さんは
『チッ!』と舌打ちをし、「なんでこんなに時間がかかるの?ちゃんとやりなさいよ!」
「あなたおバカなの?」と言っていました。


きっと1回で正解を導き出せた問題もあるはずなのに、お母さんに言われたところ直し、
全部できたはずなのに、お母さんの視点は『間違い』に焦点が当たってしまい、
そこしか指摘せず、しかも、せきたてるようにどんどんとネガティブな言葉を浴びせていたので、
聞いている僕がすごく悲しくなってしまいました。
「お母さん!お願いだからそんなに焦らないで!」「大丈夫!ゆっくりやればできるから!」と
何度も何度も心の中で言っていましたが、口に出すことはできませんでした…


間違えると怒られる、全部正解を導き出しても文句を言われる…
こんな勉強絶対に楽しくないですよね。
こうやって子ども達は、「失敗しないように!」というマインドになってしまい、
失敗を恐れ、勉強嫌いになっていくのかな?と思いました。


今回は病院の待合室であったため、お母さんは小声でしたが
家だったら、男の子はもっと大きな声で怒鳴られているのかな。
このような光景は、多くの家庭や学校で見られる光景なのかな。
あんな大勢の前で怒られている男の子はどう感じていたんだろう。


木枯らしが吹く道を、色々なことを考えながら歩くKuniでした。


みなさん、どう思う?


余談
「ちゃんと」って何だろう?


男の子にとっては「ちゃんとやった」もしくは「ちゃんとやろうとした」と思うのに…
お母さんにとっては「全問正解=ちゃんとやった!」なのかな?