真夜中の電車の中のチームビルディング

一つの目標を共有すると、見知らぬ人でもチームになるんだなぁ〜と、思った出来事の話です。


ある日の夜、僕は何かの用事があり新宿にいました。
たぶん友達と会って食事をしてたんだと思いますが。
楽しい時間というものはあっという間に過ぎるもので、
いつの間に終電の時間になっていました。


新宿駅から高尾方面の中央線の最終電車に乗ったことある人は
想像がつくかと思いますが、「この電車を逃すと帰れない!」というのがあり、
みんな無理してでも乗ろうとします。
そのおかげで、斜めにたっても倒れないくらいすし詰め状態になります。


さて、僕は新宿駅からそんな終電に乗り込り込みました。
最後のほうに乗ったのでドアから2列目くらいの場所に立っていました。
ふと外に目をやると、生後1年もしない赤ちゃんを抱えているお母さんが、
その電車に乗ろうか、乗るまいか迷っている様子で、電車を見ていました。


みんな、「どうするんだろう。」という雰囲気でいるところ、
一人の男の人が、


「赤ちゃんのスペースは何とかするよ!」


見ず知らずの男性の一言に、お母さんは決心して電車に乗り込みました!


そのお母さんが乗り込んだ瞬間から、満員の終電に乗っていた個人の集まりが、
「赤ちゃんを無事に目的地に届ける!」という、共通の目標を持った
無言のチームとなりました!


僕も微力ながら、なるべくお母さんに負担がかからないように、
スペースが空くように重心を変化させるなどしました。


きっと、他の人たちも同じようなことをしていたのでしょう、
そのおかげで、目的地まで赤ちゃんはスヤスヤ気持ちよさそうに寝ていました。


決して、赤ちゃんを満員電車に乗せることは褒められるべき行動ではありません。


でも、見ず知らずの人たちが「赤ちゃんを守る!」という共通の目標の下
自分ができることを最大限にしたというのは、素敵なことだと感じました。


これが、「赤ちゃん」だから、ではなくて当たり前になると
もっともっと素敵な世界になるのかなぁ。って、思いました!


みなさんはどう思う?


Kuni