仲間の実践 その1

今日は仲間の実践報告と、それに対する僕の考え(返信)を
本人の許可を得たので、載せていきます。


(先生の報告)
ネームトスは、35人のクラスを半分に分けて行いました。
でも、まだ恥ずかしくて大きな声が出ない子や、円に入りたがらない子、
もじもじしている間に友達から「早くー」と言われて泣いてしまう子も…。
支援が必要なところがたくさんあって、なかなかスムーズには行かない
ものだなと感じました。
くになら、こんなときどんな言葉をかけますか?


(フィードバック)
大きな声が出ない子に関しては、無理に大きな声を出させることはせず、
「大きな声が出せないなら、お友達のところまで持って行って、
直接手渡ししていよ。」と、声をかけます。


円に入りたがらない子に対しては、二つのシチュエーションが考えられます。
1.恥ずかしく円に入れない。
2.いろいろなバックグラウンド(家庭等)があって、反抗的で入ってこない。


○○先生のクラスの子はどっちだろう?
もし、1.の場合は、無理やり入れるのではなく、
子ども達に、「円に入れない子がいるけど、その子が入ってこれるように
するためには、みんなは何ができるかな?」と、聞きます。
それでも入って来れない場合は、少し時間をあげます。
そしたら、きっと入って来れるようになると思います。


2.の場合は、「待つ」です。とにかく待ちます。
その子には、入りたくない理由がきっとあります。
それを無視して無理やり入れても、その子の心が離れていきます。
なので、「どうしたの?はいらない?」と、
聞きますが、無理やり円に入れることはしません。
「無理に入らなくてもいいけど、見ててね。」と、やさしく伝えます。
他の子が、ワイワイキャーキャーやっていると、興味をしめして、
円の周りをウロチョロし始めたら、こっちのもんです!
それまで、ちょっと待ってみてください。
その時に、「入る?」と一声かけるか、他の子どもに誘ってもらうように
こそっと伝えて、いつでも入れる環境を作ってあげてください。


子どもが泣いてしまった場合。
友達が泣いてしまった事実が目の前にあります!
この小さなトラブルを、学級づくりに生かさない手はないですよ!
子どもが泣いてしまったら、すぐにアクティビティをやめ、
「誰が泣かした。誰が悪い?」ではなく、「何で泣いてしまったのだろう?」
「どうしたら、みんなで楽しくできるんだろう?」と、子どもに投げかけてください。
その質問に対する答えを、Beingにたしていくのもありだと思います。


上越教育大学教職大学院の赤坂先生も、本の中で
「トラブルは学級づくりのチャンス、そして、人間関係づくりのチャンス」と
言っています。これは、まさしく僕が講座の時にちょっと話した
「Teachable Moment(ティーチャブル・モーメント)」だと思います。

小学生の問題行動こうすれば大丈夫!―朝の会から放課後まで

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以上です。


皆さんはどう思いますか?
ちょっとでも参考になれば嬉しいです。


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