県立高校の3時間プログラム

昨日は、神奈川県にある某ふれあいの村で
県立高校の3時間プログラムを行ってきました。


参加者は277名の高校1年生で、宿泊研修の一環でした。


今回のプログラムの目的は、「アドベンチャー体験を通して、クラスや学年の親睦を図るとともに、人間関係能力(他社理解・コミュニケーション能力)を育む」「有意義な高校生活をおくるためには、自分たちで何をしなければいけないか」


277名の参加者に対して、ファシリテーターは5人でした。


やったこと・・・


後だしじゃんけん
277名によるキャッチ
カテゴリー(生れ月)
フープリレー
話し合い
みんな立ち上がれ


8クラスあるのに対して、ファシリテーターは5人だったので
僕がメインファシリテーターとなり、マイクで説明し
他のファシリテーターは散らばり、クラスのサポートをしていました。
先生方には、自分たちが思うように、積極的に生徒と
かかわるようにお願いしました。


277名のキャッチは圧巻です!でも、マイクのスピーカーの音が
思ったより小さかったため、「キャッチ!」が聞こえない部分も
あったのが、反省です。でも、スピーカーを持って歩きながら
やったので、高校生も楽しんでやっていました。


カテゴリーは誕生月ごとに集まったのですが、
みんなまじめにやる中、「13月・・・」と言って、
仲良し組の男子で集まってしまう部分もありました…


フープリレーでは、クラスを二つに分け、最初の目標を「40秒」に設け、
それをクリアしたグループは、「30秒」に設定しました。


途中で、飽きて話し出す生徒、フープで遊び始める生徒、
芝生に寝転がる生徒も出てきました。もちろん、真剣に
やりたがっている生徒もいました。


ここで、僕がマイクを通して言い続けた言葉は、
「飽きて話し出す人、フープで遊ぶ人、芝生に寝転がる人が出てきます。
でも、この時間をどのように有意義に過ごすかは、自分たちの判断です。」


約1時間フープリレーを続けました。40秒をきるグループもいれば、
全くできないグループもありました。


そこで、各クラスの代表者(学級委員?)を集め、こんなことを伝えました。
「残り1時間あります。どのようしたら有意義に過ごせるか
クラスで話してください。」
他のファシリテーター
「僕は今の状況を見てて、有意義に過ごしているとは思えないんだ。
自分勝手に話したり、遊んだりするのは、本当の有意義ではないと思う。
だから、みんなで有意義に過ごすために何をするか、考えてほしい。」
と、真剣に伝えました。


代表者は納得して、クラスに戻り、クラスメイトを集め
真剣に話し合いをし始めました。


話し合いが終わると、数クラスはグラウンドの端に行き、
「鬼ごっこ」を始めました。他のクラスの代表者は
僕の所にやってきて、「どろけいをやることになりました!」
と、言いました。


「有意義に過ごす」=「みんなで遊ぶ」=「どろけいをする!」
確かに、間違ってはいない・・・でも、僕が伝えたいことは
それではなかったんです。


このとき初めて、代表者を集めた時に、「間違った伝え方をした」と
気づきました。代表者に悪いことをしました。


最終的に、全クラスをグラウンドの真ん中に集め、
間違えを謝罪し、改めて僕の気持ちを伝えました。


「やることは決まっています。次は、みんな立ち上がれをします。
この決められたアクティビティをみんなで有意義にやるためには
どうしたらいいか、考え中がらアクティビティをやってください。」


約40分、みんな立ち上がれを行いました。
8クラス中4クラスは成功し、3クラスは頑張って挑戦し
1クラスは全くやらないという状態でした。


早くできたクラスには、再度フープリレーに挑戦してもらい、
クラス全員で35秒を目標にしました。


みんな立ち上がれでうまくいったクラスは、フープリレーでも
盛り上がっていました。


最後に僕が全員に伝えたこと

「3年間の学校生活で、『文化祭』『体育祭』『音楽祭』など、
決められた行事がたくさんやってきます。その行事の時に、
クラスはきっと今日と同じような状況になると思います。
その時に、後悔のないように、どうやったら自分たちで
有意義に過ごせるか考えて、楽しい学校生活にしてください。」


今回関わった高校生が、プログラム中に何を考え、どう感じたかは
わかりません。でも、今回捲いた種が枯れずに、少しでも
育ってもらえたら、うれしいです。


僕自身にとっても、いろいろと学びの多いプログラムでした。