木の上の思い出

昨日、車を運転中に小学校低学年の頃のことを思い出した。


家の近くに、大きな空き地がありそこには大きな木が立っていて、
その木の太い枝に厚い板を置き、子ども数人が座って遊べる場所
そう、秘密の基地が作られていた。


秘密の基地といえども道路からは丸見え、しかし高さ3mの所にある基地は
地元の子どもが代々使っていた。


その木のすぐそばに、一人暮らしのお爺さんが住んでいた。。


いつもどおりにみんなで、その秘密の基地に登って遊んでいると、
お爺さんが家から出てきた。


僕はとっさに「なんか怒られる…」と、思った。子どもが木登りして
ワイワイ騒いでいたら、隣にいるおじいさんはうるさくて迷惑だっただろう。


そして、お爺さんは僕らにこんなことを言った。


「落ちて怪我したら救急車呼んでやるから!安心しな!」


この言葉を聞いて、僕らは「安心」して、秘密の基地で遊んだ。


その木は今はもうない。。。
空地も高い金網にさえぎられ、入ることもできない。


今の子ども達には、秘密の基地があるのだろうか?
「怪我したら救急車呼んであげるから!」と、言ってくれる大人はいるのだろうか?


「危ないからやめなさい!」と言って、子どもの可能性を制限してはいないだろうか。。。


僕は、木登りをしている子どもを見て、
「落ちてけがをしたら、救急車呼んであげるから!」と、
言えるように、今から心がけていきたい!


Kuni